先日、大学で講義をしたときに尋ねました。「腰掛ける」と「腰を下ろす」の違いわかりますか?と。 普段あまり気にもしないと思うのですが、その違いはとても大きいし、姿勢や呼吸ととても関係があるのです。講義の教室を準備いただくと […]
今を大事に
囲碁の名人が、インタビューで大事にしている言葉を聞かれ「而今(じこん・にこん)」と答えられたそうです。「しこうして今」という読み方もできます。仏教の言葉だそうですが「過去は変えられない、先のことは思うままにはならない、今 […]
大学での講義
「声の道場」の本を読んでくださった、ある大学の先生から、自分の授業の時間を使って、「声と姿勢の関係、息遣いの種類、能の発声のことなど自由に話して、それを学生に体感させてもらいたい」というような趣旨のご依頼を受けていて、先 […]
無病息災より一病息災
ずいぶん前、私がまだ小学生の頃のことです。とてもお元気で「医者にはかかったことがない」と言われていた方が急に亡くなられたとき、両親の話していたことがが耳に残りました。 あまりにお元気で体に自信があって、知らず知らずに無理 […]
繋の会
この秋、舞囃子を中心に素謡や一調などを楽しんでいただく会「繋の会」を、催させていただきます。舞囃子、素謡、一調を解説で能と繋ぎ、より能に興味を持っていただけるような会にしたいと思っております。 私は二十代半ばで福岡の鷹尾 […]
和の体を繋ぐ
私は能楽師として謡や仕舞をお教えするのと並行して、「声の道場」や「能エクササイズ」で能の発声や動きを基本にした「和の体の使いかた」をお教えしています。能の力を伝えたい広めたいと始めた「声の道場」「能エクササイズ」でしたが […]
椅子と姿勢
私は「声の道場」を開いている関係で、時々ワークショップや講演を依頼していただくことがあります。その際、現地に行って一番先にする事があります。それは会場や教室の椅子を調べることです。いわゆる座り心地のいい椅子は話を聞いてい […]
「気づき」の循環
「苦しみを楽しむ」という題で前にブログに上げましたが、その感覚がもともと自分の中に自然に存在していて、それがこれまでの私の原動力になっていたことに気づきました。 これまでのブログにも 「あるべきやうは」「危機を節目に」「 […]
息を詰める
一月ほど前、たまたまテレビをつけたら、一分間のパフォーマンスを競うというテレビ番組がありました。途中からではありましたが面白そうだったので観てみました。人数は1〜3人でいろんなグループが出場していました。ダンスあり、影絵 […]
形と心
稽古場の物入れを整理していたら11年前の新聞の切り抜きが出てきました。「芸の脇道」というエッセイで、「形と心を結ぶ輝きの能舞台」という副題。大槻文藏先生や梅若玄祥先生への取材、観能を通じての文章でした。当時も惹かれたので […]