やりすぎない

3月末に靭帯を痛めたあと、なかなか体が戻らないまま、杖にお世話になりつつ、少しずつ舞台や講座、稽古と復帰しつつあります。
ただ、当たり前ですが元のようには行かず、何事もゆっくりなので動く時間は倍以上かかりますし、リハビリを始めたものの、これまで毎日続けてきた朝晩のストレッチや筋トレが2ヶ月以上できなかったことで、筋肉が衰え硬くなって、思いもよらぬところに痛みが出たりということもあります。もちろん正座や立居はできません。
このニ十年、毎日のストレッチとトレーニングがいかに私の体を支えていてくれたか、身に沁みてわかりました。
そのことを踏まえこれまでの自分の体の状態を省みました。

40代半ばで頭に動脈瘤が見つかり、破れる前にクリップで留める手術のために入院。3カ月ほどで復帰したものの筋力が落ちていて、立居などなかなか思うように体が使えない。
50代、膝にも痛みが出て正座が難しい状態になり整形外科で治療を受けるも、正座をしてはいけない(正座できるようになるために治療に行ったのに)と言われ、また注射や薬ばかりの治療に疑問を感じ、接骨院や鍼治療へ方向転換。良い先生に出会い、体のことを学びながら治療を続け半年ほどで正座ができるようになる。この経験で自分の体と対話をすることに目覚める。ストレッチと筋トレを組み合わせて自分なりのルーティンができ、それ以来これまで続けてきた。
その甲斐あって、60代は元気にフル運転。50代よりずっと健康でいろんなことに取り組めた。
70代も前半は整体や鍼の先生方に定期的にチェックを受けながら、とても順調に過ごした。が、少し調子に乗っていたかも。使い過ぎの反動が…。
75歳になる年の初め、アイスバーンで転び腰を痛める。半年かかって仕事は休まずに鍼と接骨院で治療、どうにか催しに穴を開けずにやりきれた。76歳になる年は両手首を痛め、使い過ぎの腕や手首への意識が足りなかったことを痛感。新しく腕や手首を意識したストレッチやトレーニングを取り入れ、また半年ほどで戻ったというより前より力がついた感。
そして今年、77歳の誕生日を迎える10日程前に右膝後十字靭帯損傷。

元気に任せて、あまり休みを取らずに走り続けていたための怪我が、今年で三度目です。反省が足りなかったな、と思います。 
靭帯を痛めて3ヶ月。保存療法をしながらやっと杖無しでゆっくり歩けるようになりました。
少しずつストレッチ開始、リハビリから徐々に筋トレへ進む時期に来ました
接骨院の先生から
「山村さんの場合はやりすぎないように」
というご注意。稽古や仕事を再開したため、動けると知らないうちに動きすぎて、その後また痛みが戻ったり、他の場所に負担がきて痛みも。
調子は上がったり下がったり…。
先生曰く、
「大事に大事にして治すのと、使いながら治すのとあるけど、山村さんは仕事をしながら治そうとしてるので、どうしても調子の上がったり下がったりが激しい。ただ時間はかかってもそれを繰り返しながら少しずつ前の時よりもいい、となるのがいいかもしれませんね。大事ばかりで治ったよりも、痛みが取れたときの筋力の付き方が違ってくると思うので」

喜寿の祝の10日程前での靭帯損傷……80代の体になる準備をさせてもらってるのかもしれません。
今後は、出力の調整を課題にこれからの自分に合うストレッチと筋トレのルーティンを作りたいと思っています。もちろん「すり足トレーニング」を中心に。

これからも自分の体と向き合いながら大事なライフワークを楽しんでいこうと思っています。

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