囲碁の名人が、インタビューで大事にしている言葉を聞かれ「而今(じこん・にこん)」と答えられたそうです。「しこうして今」という読み方もできます。仏教の言葉だそうですが「過去は変えられない、先のことは思うままにはならない、今 […]
大学での講義
「声の道場」の本を読んでくださった、ある大学の先生から、自分の授業の時間を使って、「声と姿勢の関係、息遣いの種類、能の発声のことなど自由に話して、それを学生に体感させてもらいたい」というような趣旨のご依頼を受けていて、先 […]
無病息災より一病息災
ずいぶん前、私がまだ小学生の頃のことです。とてもお元気で「医者にはかかったことがない」と言われていた方が急に亡くなられたとき、両親の話していたことがが耳に残りました。 あまりにお元気で体に自信があって、知らず知らずに無理 […]
和の体を繋ぐ
私は能楽師として謡や仕舞をお教えするのと並行して、「声の道場」や「能エクササイズ」で能の発声や動きを基本にした「和の体の使いかた」をお教えしています。能の力を伝えたい広めたいと始めた「声の道場」「能エクササイズ」でしたが […]
「気づき」の循環
「苦しみを楽しむ」という題で前にブログに上げましたが、その感覚がもともと自分の中に自然に存在していて、それがこれまでの私の原動力になっていたことに気づきました。 これまでのブログにも 「あるべきやうは」「危機を節目に」「 […]
形と心
稽古場の物入れを整理していたら11年前の新聞の切り抜きが出てきました。「芸の脇道」というエッセイで、「形と心を結ぶ輝きの能舞台」という副題。大槻文藏先生や梅若玄祥先生への取材、観能を通じての文章でした。当時も惹かれたので […]
苦しみを楽しむ
久しぶりの休みに、いただいた一冊の本を読みました。私には少し難しい本だったのですが、感覚的にとても興味深かったので、飛び飛びながら読み進めて行く中、文章の中から私の目に飛び込んでくるような文に出会いました。 「苦しみを含 […]
「繋の会」発足
昨年、緑桜会会員から初めて師範を申請して、お許しをいただいたとき、「あなたも跡を受け継ぐ人ができたのだから、僕の教えたことをしっかり伝えてね」と師匠(梅若桜雪師)からお言葉をいただきました。これまでもなるべく、自分がお習 […]
指の力が戻ってきた!
年末から1月にかけて左手首、その後庇っていた右手首まで痛みが出て、リウマチを疑って検査したり、手首を主に扱っている治療院を探したり、いろいろ試行錯誤しながら、自己ケアを目指して治療していただいていました。「注射や手術はし […]
芸術文化雑誌「紫明」
写真家の三上史規さんが撮影してくださった「東北」の写真が、丹波古陶館・篠山能楽資料館友の会で発行していらっしゃる雑誌「紫明」に掲載されました。内容とは関係なく「東北」間狂言の研究論文に「東北」の能の写真として出ているだけ […]