昨年の秋、私の「声の道場」の本を読んでくださったある大学の先生から、自分の授業時間を使って学生たちに体験授業をしてほしいとご依頼を受けました。
若い人たちに姿勢の大事さや本来の声のことを伝えたいと思っていた私は、渡りに船、喜んでお引き受けしました。
よく聴いてくれ、感じてくれて楽しい授業になりました。
今年もお声掛けいただき10月末に大学に伺わせていただきました。
今回は1時間45分の授業を二クラスです。こんなに長い講座は初めてで少し心配でしたが、皆さんがすごく興味を持って聴いてくださり、実践を楽しんでくださったことで、時間を感じませんでした。
奇しくもその日は伝説的な延長戦となった、MLBワールドシリーズ、ドジャースとブリュワーズの6戦目と重なりました。私が家を出るときに試合が始まっていて、 時々経過を気にしていたのですが、1回目の授業が15時過ぎに終わり、休み時間にもう終わっただろうと結果を確かめると、延長15回になっていてまだ終わっていませんでした。驚いた私が「まだ試合が続いてるよ!」と声をあげ、教室に驚きと笑いが起こり、残っていた学生たちとしばらく野球の話に花が咲きました。
その後17時過ぎからの授業前には18回という試合の決着が着いたのですが、私が1日を長く感じなかった要因はそこにもあったかもしれません。野球好きの私には授業と共に、印象に残る思い出になりました。
私が若い人に伝えたいと思っている、姿勢と声の関係、自分の本来の声、思いを伝える声のことを、合わせて90人ほどの若い人たちに、体験を交えながら精一杯伝えることができた1日でした。
後日先生から学生たちの感想文が届きました。昨年同様、しっかり受け取ってくれているのがとてもよくわかりました。
自分の生活の中で、姿勢や伝える声を意識して実践してくれている様子がとても嬉しく、頼もしく思いました。
ありがたいことに「また来年も」というお声掛けをいただいたので、今からとても楽しみです。