「今回は長かったねー。やっとトンネル抜けたね。もう通わなくても大丈夫。様子を見て何かあったらいらっしゃい」
先日鍼の治療に行ったとき、先生がおっしゃいました。
お正月の転倒事故以来これまで、治ったかなと思っても、重いものを持ったり寒くて腰が冷えたかな、ということがあると痛みがぶり返して、良かったり悪かったり…。自分の体に完全に安心するというところまでは行きませんでした。
それでも4月くらいからは、日常生活や舞台で舞うことにも支障はありませんでしたが、歩くということに関してはずっと違和感がありました。前より歩く速度が落ちていることも感じてましたし、歩幅を大きくすると腰に不安感がありました。
先生がそうおっしゃっても「本当に大丈夫かな」とまだ安心ができませんでした。
それから二三日、今度は接骨院の先生から
「久しぶりに良い状態ですね」と言われました。その日は腰は痛くないものの疲れもあり、あまり体調がいいとは感じてなかったのですが…。
二人の信頼する先生が、体をしっかり診てくださっての言葉です。分野の違う先生二人が同じ時期にゴーサインを出してくださったのです。
「これは間違いなく腰の方は良くなっているんだ、あとは気持ちの問題かも」
と思うことができました。
その帰り道、信じられないくらい体が軽く、まるで違和感なく歩くことができました。半年ぶりの感覚です。また何かで体調を崩すことはあるとしても、転倒事故から先ずはリセット出来たと感じました。そして「病は気から」これも感じました。
「歩く」ということ、これは本当に大事です。ただ単に歩くだけでなく、自分の体を省みるためにとても正確なバロメーターなのだと、改めて感じました。
これから一年、節目の催しが続きます。しっかり歩きながら、新しい気持ちで取り組んでいきたいと思います。