骨盤を締める

膝のストレッチ」の項で述べたように、膝に痛みがぶり返したことで自分の骨盤の緩みに気づきました。
考えたら膝だけではなく、気になる他の体の変化も骨盤の緩みと関係しているような気がしてきました。
年齢とともに女性に出てくる悩み、クシャミをししたときの尿もれや頻尿などなど…。なかなか口に出しにくいことなので、あまり聞くことはありませんが、悩みをお持ちの方は多いのではないかと思います。
なにかの記事でそのようなことが書いてあり図解されていました。骨盤に守られている膀胱や子宮、腸などの内臓が下がってくることにより尿道が圧迫され、尿が全部出きらずいつも残尿があるためにそのようなことが起こるそうです。
骨盤底筋がしっかりしていると下がった内臓をグッと持ち上げることができ、対応できるのですが、歳を取ると筋力が落ち重力に逆らえなくなってよりひどくなるのだと思います。
私は職業上もともと筋力はあったと思うのですが、骨盤が緩んだことで、立ち仕事が続いたり重いものを持って長く歩くと、やはり内蔵が下がっているなと感じるようになりました。
その為に予防も兼ねて骨盤底筋を鍛えるようにしようとトレーニングを始めてみたのです。

骨盤底筋を鍛えるトレーニングはネットで調べても出てくるし、お産の経験のある方は一度は産院で教えてもらったことがあるかもしれません。
仰向けに寝て、腰の幅で足を開き膝を立て、腰を持ち上げ骨盤を外に向けて締め(お尻の穴を締めるように)、しばらくキープして下ろす。今度は腰を下ろしたまま膝を締め、骨盤を内に向けて締めて(尿を我慢するように)しばらくキープする。それを何回か繰り返す、というものです。普段あまり使わない、お尻の筋肉の内外両方使うのもとてもいいと思います。
朝起きたときや寝る前に何度かするようにしていますが、立ち仕事が多かったときなど効果がありそうな気がしています。

また、バスや電車を待って立っているときなどに意識して骨盤を締めるようにしているのですが、
そういう時にまたまた発見!
骨盤を締めると体幹が内に絞られ、内臓をグッと上に持ち上げるている感じがして、その上自然に背筋が伸びます。勝手に上半身も整う感じです。
これまで「姿勢を正し腰から動く」ことを推奨してきましたが、その前に骨盤を締めるようにしたらどうだろう?
家に帰って、正座から立ったり座ったりして試してみました。まず骨盤を締めてから立つ、そのまま座る。ビックリしました。他のところに力が入らず、立ち居がスムーズにできるのです。やはり思ったとおり、骨盤を締めると体幹が内に絞られ、体重を感じにくくなるのだと思います。膝への負担も軽くなる感じです。まだ私も相当意識しないとできませんが…。

「すべての動作は腰から」を基盤の「能エクササイズ」ですが、参加する方が50歳を越している女性の方が多いので、「骨盤を締めてから腰から動く」というトレーニングを、これから取り入れてみたいと思います。

年齢に関わりなく、姿勢が気になる方は、骨盤を締めるだけで背筋が伸び、顎も引き付けられるので、是非試してみてください。声にも健康にも繋がります。

膝を整えたり、骨盤を締めたりして、内腿や骨盤底筋を鍛えたりすることは、舞を舞うのにも、歳を重ねていく上での日常生活にもプラスになるはずだと思うのです。

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