楠森堂の空気感

11月26日(土)、楠森堂での緑桜会が無事に終了しました。
私達が滞在した25,26,27日、真っ青に晴れ渡り、コートもいらないような暖かい3日間でした。
楠森堂の古い家は外が暖かくても中に入ると冷気があるのでいつもお客様にこの時季は暖かい日でも 
「家に入るときはコートをお召しください」
と言っていたのですが、今回はそれもいらないくらいの陽気でした。
紅葉も終わりかけではありましたが、風で舞台に落ち葉が舞い散る様子も風情があり、刻々と変わる木洩れ日が天然のスポットライトとなり、本当に気持ちのいい舞台となりました。出演者も大勢いらしてくださったお客様も、とても喜んでくださいました。
受け入れ側の兄や甥の家族、一丸となって受け入れ態勢を整えてくれました。家の中も庭も掃除やいろいろな設定、大変だっただろうと思いますが、いらしてくださった方が喜んでくださったので、何より嬉しかったと思います。

楠森堂の維持のために始めたこの会です。ご出演くださった何人かの先生が翌日にfacebookやinstagramで楠森堂のことを発信してくださり、とてもありがたく涙が出そうになりました。ある先生は
「楠森堂はとても気が良い所だと改めて思いました」
というメールをくださいました。私もいつもその空気感に守られているような気がするので、とても嬉しく思いました。

コロナがまだ収まらない中、いつも来てくださっている皆様に加え、新しいお客様もたくさん来てくださったのも嬉しいことでした。

天候に恵まれて最高のロケーションで、楠森堂の空気感全開ともいえる会になりました。

前日はいろんなことが頭をよぎり、宿でほとんど眠れなかったのですが、会の日の夜は疲れもあって熟睡でき翌朝早くに目が冷めたので、朝の暗いうちから温泉にゆっくり入ることができました。4階の部屋に戻ると窓から見える山の端にご来光が…。あまりの美しさに本当にご褒美をいただいたような、ありがたい気持ちになりました。

東京を出る時は催しが続いた後で、腰や膝に違和感があり、大丈夫かなと少し心配していました。けれども楠森堂の会の翌日は、疲れているはずなのに温泉の効能もあったのか、忘れたように良くなっていて足取りが軽いのに自分でも驚きました。
兄から私達が東京に発ったあと急に気温が下がってきたと電話がありました。暖かかったのは私達の滞在した3日間だけだったのです。

天候も体調も偶然の重なりだとは思いますが、全てのことに感謝をしたい、そんな気持ちになった楠森堂の会でした。

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