楠森堂で緑桜会

令和元年まで七年間続けて福岡県うきは市の私の実家「楠森堂」で開催しておりました「秋の緑桜会」ですが、コロナの感染が収まらず二年間開催できませんでした。まだまだ収束とはいきませんが、今年は出演してくださる方々とご相談の結果、楠森堂での「秋の緑桜会」を11月26日(土)に開催することにいたしました。

これまでに開催された7回とも皆勤で舞台に立ってくださった緑桜会のお仲間が、思いがけず昨年お亡くなりになり、最後にお稽古場で交わした言葉が
「うきはに行きたい!」
でした。楠森堂の会のためにその方がその時お稽古していらした曲を、今回私が舞わせていただこうと思っています。
久留米桜間会の皆様の賛助出演もあり、舞囃子五番、仕舞、独皷、連吟とニ時間ほどですが賑やかな会となりそうです。

楠森堂の庭を客席に、三方が開いた能舞台のような座敷を舞台に催す緑桜会。お客様にも、出演者にも、秋を満喫していただけたらと思っています。巻頭の写真は楠森堂新座敷から撮られたものです。ちょうどよく色づくことを願っています。

東京から森田流笛方の松田弘之先生、大阪から大倉流小鼓方の久田陽春子先生、福岡から高安流大鼓方の白坂信行先生、観世流梅若シテ方鷹尾維教先生鷹尾章弘先生、という素晴らしい先生方にご出演いただきます。

手指の消毒、マスク、密にならないなど対策をしながら、出演者にもお客様にも楽しんでいただける会にしたいと思っております。
うきははフルーツの里とも言われ、催しの頃は柿の美味しい季節でもあります。お近くの皆様、お遊びがてら是非お出かけくださいませ。

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