コロナでのホームステイの時期に始めた緑桜会のホームページ。
当時はまだ催しやワークショップのお知らせもできなかったので、まずはブログを綴り始めました。
「日本の言葉は、姿勢に気をつけることで声を出すときの飛沫を抑えることができ、構えが第一で深い呼吸の鍛錬をする謡の稽古は免疫力をつけることにもなる」
ということを皆さんにお伝えしたくて書いた小冊子「息の中に文字を言い放つべし」をブログの第一回目として公開したのが2020年6月15日でした。
それからほぼ週に一度、思いついたままに書いては公開していました。とはいえ私は文章を書くだけ。ホームページを開設してくださったお弟子さんが、構成してイラストを入れてくださったりして成り立ったものでした。
気がつけばこの6月で丸三年になります。能のこと、昔の思い出、体のこと、新聞やテレビで私のアンテナにかかったこと、あちらこちらに興味や考えが飛びながら書いていました。
このホームページの問い合わせからワークショップにいらしてくださったり、能を見に来てくださった方もありました。
行動範囲が狭まった時期に、かえって私の思いは広がったようにも思えます。思いを言葉にする作業は、こういう時期がなければこれ程しなかったかもしれません。
ホームページを開設してその機会を作ってくださったお弟子さんに、とても感謝しています。だんだん日常が戻るとともに、公開する間隔は空くかもしれませんが、これからも続けて行きたいと思っています。
