私が「声の道場」を始めて、すぐの頃入門した20代後半の女性、和の発声や能に興味を持ち、すぐに謡や仕舞を始めました。その中で自分の体の硬さや使えてない部分に気付き、稽古と並行して声・体の研究に努力していました。
結婚子育ての中も、稽古の回数は減りましたが、その稽古を続けたい、能楽師になりたいという意志は変わらず、「声の道場」入門から17年、本年令和五年三月、観世流シテ方梅若会所属の師範のお許しを得ました。
今まで私の「声の道場」のアシスタントをしたり、「能エクササイズ」の折に体の硬い人のサポートをしたりして実績も積んできました。私も折りにふれ勧めていたのですが、これを機にこれまでの実践研究をいかし、彼女が主宰する「声とカラダの道場」を立ち上げることとなりました。
「声や体に悩みのある方たちの相談を受け、いい方向へのお手伝いをする」
これまで私もやってきたことですが、とてもやり甲斐のある仕事です。また能楽師としての自分も一緒に育てることになるのは間違いありません。
私も今はまだ元気ですがお弟子さんの稽古も増え、ワークショップとしての「声の道場」は以前ほど多く開くことができずにいます。そのため私の歳まであと30年もある彼女に今後を期待したいと思っています。
「声とカラダの道場」はこのホームページの「声の道場・能エクササイズのお知らせ」にも掲載し、お申し込みもお問い合わせから受け付けますので、興味のある方は是非ご体験くださいませ。