8ヶ月ぶりに出会う

あるとき、お弟子さんから
「先生が前にブログで取り上げられていた亀井聖矢さん、今度の情熱大陸に出られますね」
と教えていただきました。
去年の7月「体技心」という題で書いたブログでした。たまたま目にした番組で彼の演奏とインタビューを聴き感銘を受け書いたことを思い出しました。

相変わらずテクニックも情感も素晴らしい演奏でしたが、私には前よりひと回りもふた回りも深く感じられました。
前のときもピアノに向き合う情熱と探究心に溢れていてとても楽しそうで、それに感動してブログにあげたのでしたが…。

その後も何度もコンクールで成績を残し、いろんな演奏会でも喝采を受けた映像もありました。気持ちの入り方もすごく、なんとも言えない驚くような演奏の数々でしたが、それにもまして彼の日常に感動しました。
これだけの才能と努力で周りに認められた環境にいるにもかかわらず、ドイツで音楽仲間とシェアハウスに住み自炊し、大学の空いているピアノの部屋で練習を重ね(番組の中での練習では8時間も弾いてました)、自分の苦手と思う作曲家の曲を克服しようとする姿、いろんな人に教えを請い研究し、演奏を自分のものにしようと努力する姿は、本当に尊いものでした。

ここ最近20代の凄い人たちが各分野で輝いています。
野球の大谷翔平選手、将棋の藤井聡太さん、そしてピアニストの亀井聖矢さん。皆、トップと言われる現状に満足することなく、奢ることなく、常に前を向いて挑み続けているのが共通点だと思います。
世阿弥のいう「時分の花に奢ることなく努力を続けて初めて真の花へ」と向かう、その姿を体現しているかのようです。

私達普通の人間も、そんなに大きいことでなくても、それぞれが自分のやっていることにその気持ちを持ち込むだけで、世の中明るくなるのかもしれない、と思わされました。

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