今年は例年通りの靖国神社の奉納に始まり、梅若会の謡初、初会、その後ひと落ち着きしたら、今度は5年ぶりに緑桜会の謡初と新年会を催します。皆で揃って謡えるのは楽しいし、一緒に食事できるのは本当に幸せです。
3月には、去年から始めた
「自分で着付けて仕舞を舞おう」
を計画しています。
会員の方に自分である程度着れるようになっていただきたいと、月2回の「着付教室」をしているのですが、会のときはやはり舞台に出るので全部自分で、というのには無理があります。そこでお客様なしの、自分たちだけで着付けて、お稽古場でその時に稽古している曲を舞う、という形の稽古会を始めました。あまり緊張もなく、それぞれの方たちの刺激にもなっているようです。
なかなか楽しい会です。
その後の緑桜会の予定は7月に素謡稽古会、10月に第2回繋の会を計画しています。
私は梅若会では9月定式能で葛城大和舞の舞囃子、その他仕舞や地謡、後見などのお役をいただいています。
また、「声の道場」関係のお仕事も広がって来ました。豊田市コンサートホールの企画で「能楽に学ぶ健康法〜声の道場〜」という体験講座を今年度4回も受け持たせていただくことになりました。
昨年伺わせていただいた大学での再講義のお話もいただきました。
この一年、「声の道場」から謡や仕舞の稽古に進まれた方の上達にも驚かされましたが、稽古には進まれなくても講座や個人対応での「声の道場」に参加した方のその後の効果や反応も、前よりも手応えを感じるようになってきました。
「能の持つ内なる力」が皆様の健康や生き方に繫がることを確信できる年になりました。
今年も自分の体をケアしつつ周りの方たちと向き合い、しっかり進みたいと思います。