この秋、舞囃子を中心に素謡や一調などを楽しんでいただく会「繋の会」を、催させていただきます。
舞囃子、素謡、一調を解説で能と繋ぎ、より能に興味を持っていただけるような会にしたいと思っております。
私は二十代半ばで福岡の鷹尾祥史先生にお手ほどきいただき、その後上京して梅若実桜雪先生のもとで能楽師として育てていただきました。
主宰させていただいた私が主宰する「緑桜会」の会員から昨年初めて師範を取り立てて頂いた際に桜雪先生より
「あなたも後を継ぐ人ができたんだから、僕の教えたことをしっかり伝えてね」
というお言葉をいただきました。その時に
「これまで先生方に教えていただいたことを少しでも先に繋がなくてはいけない」
という気持ちが強くなりました。それとともに
「能のことを何も知らなかった私が、囃子の音色や能の声の響きなどに触れて能の魅力に嵌ってしまった、その感覚を多くの人に繋ぎたい」という思いも湧いてきました。
会としても一昨年まで長年催してきた「こころみの会」の指標「自分が観たくなる会に」もこの会に繋げたくなりました。
さまざまに繋ぎたいという思いが重なり、新しい会を「繋の会」と命名いたしました。
会は二部制にして一部(無料)では緑桜会の皆様の発表会をさせていただくことにしております。
舞台上のことだけでなく「和の心を繋ぐ」「和の体を繋ぐ」
そういう会になるよう努力していきたいと思っています。
たくさんの方にご来会いただければとても嬉しく存じます。
番組は緑桜会ホームページの「公演•イベント情報」でご覧いただけます。また、チケットも「緑桜会・声の道場」お問い合わせ」の方からお申し込みいただけます。