私がいろんな集まりに行くと、必ず健康の話になり最後には、質問を受け能エクササイズのようになります。
そのたびに「片足立ち」を勧めるのですが、その後話を聞くと、なかなかうまくできないので続かない、という人が多いようです。多分初めから長い時間しようとしてふらつき、あきらめてしまうのではないかと想像します。最初は短くていいのです。少しずつ長くできるように毎日挑戦してほしいのですが…。
毎日少しずつでも長くつづけていると、体幹がしっかりしてきて転びにくくなり、当然姿勢もよくなり、本当に健康にいいのです。
ブログを読んでくださる皆様に、能エクササイズですり足のためにお教えしているやり方で、片足立ちがしっかりできるようになる方法をお伝えしたいと思います。
能エクササイズではすり足をお教えする時に、姿勢よく(骨盤を立て顎が出ないように)両足で立ち、その後上半身は動かさず重心をしっかり片足に乗せることから始めるのです。重心を片足にしっかりのせたまま、もう一方の足を上げ少し前(1足分位)に置く。その足に重心を水平に移し、しっかり前の足に乗ったら後ろ足を抜くように上げ、また同じように前に置き、重心を水平に移し後ろ足を抜くように上げ前に出す。それをを繰り返します。まさに「抜き足差し足忍び足」の感じです。重心をしっかり片足に乗せて動くので、上半身がぶれません。そして次の段階は、足を上げている時間を床を擦るように進める。これですり足の第一歩がはじまります。それを繰り返す。まさに片足立ちの連続なのです。
単に日常で片足立ちが自然にできるようにしたいという方の場合は、そこまでしなくても大丈夫です。
それでもまず自分の重心がどこにあるかを感じることは大事です。
なかなかうまくできないという方には、重心を気にせず初めから片足をヒョイと上げている方が多いのではないかと思います。
最初は両足でしっかり立ち、意識してどちらかの足にしっかり重心を乗せます。重心が乗ったのを感じたら、もう片方の足の踵を静かに上げます。爪先を着けたままでしっかり立てたら、爪先をそーっと少しだけ浮かせます。ふらっとしたらすぐ下ろせばいいので安全です。その形で落ち着いたら数を数え、危なければ下ろす、を繰り返す。それで十分片足立ちなのです。安定してきたらもう少し持ち上げてもいいのですが、その時はそばに手すりなどがあるところですると安心です。
目線はなるだけ遠くを見ている方が安定します。気になって足元を見たりするとかえってふらつきます。私は毎日、窓から外の景色の中で目線の先の目標を決めて、いつも同じ状態で片足立ちを続けています。
私は改めてウォーキングとして別に歩くことはしていないのですが、その代わりに片足立ちを始めました。
「片足立ちをそれぞれ1分ずつすると50分歩いたのと同じくらい筋力を使う」
ということを何かで読んで知ったからでした。水泳やウォーキングが体にいいのは分かっているのですが、そのために用意したり時間がかかるのは、私にはなかなかできません。毎日でも家で数分なら続けられると始めたのでした。
ですから片足立ちをしている時間は短くても、長く歩いた時と同じようにケアが必要になります。私はお風呂に入ったときに足首やふくらはぎをほぐしたり、ストレッチをするときにアキレス腱やふくらはぎを伸ばすことを取り入れています。
続けていると転びにくくなり、もし躓いたときも咄嗟に踏み止めが出来たり、足腰を鍛えるのに効果的だったと思っています。