師匠(梅若 実師)の作られた新作能は数多くありますが、中でも「空海」は幾度となく再演され、好評を博しています。能楽堂以外の海外や国内のホールでの上演も多く、初演当時は時々楽屋の手伝いに伺わせていただいていました。 初めて […]
梅若会トライアル公演
10/18の第一回のトライアル公演、お陰様で無事に終了いたしました。 いらしてくださった皆様ありがとうございました。 続いて11/7㈯には「晩秋の調べ」が催され「音」「光」「香」と共に仕舞と素謡を楽しんで頂く企画となって […]
玄人としての初シテ
40歳の時に玄人に取り立てていただき、能を舞わせていただくことなどまだまだ先のことだと思っていたのに、2年目の平成2年、靖国神社の大祭での奉納の能で初シテをさせていただくことになりました。毎年恒例の奉納の能は、当時書生さ […]
初めての能
私が初めて面を付けて能を舞わせていただいたのは28歳のときでした。本当は父が70歳の古稀のお祝いに舞うはずだったのですが、糖尿病がひどくなり立ち居がままならなくなったため、代わりに私に舞うようにということになったのです。 […]
お転婆娘
仕舞が面白くなったきっかけはチャンバラでした。扇を刀にして斬ったり刺したり飛んだり・・・。女でも関係ありません。それが快感だったのです。 私は子どもの頃から兄三人の影響を受け、野球や相撲が大好きで、やることなすこととても […]
笛の息と謡の息
「謡は腹の力で体に溜めた息を遣って謡うものだ」と頭でわかってきたとき、いい稽古方法を思いつきました。 能の笛が大好きで田中一次先生に憧れ、必死で真似していた頃です。笛も体に溜めた息を歌口に当てて音を出し、その当て方によっ […]
梅若会トライアル公演につきまして
3月の別会から7ヶ月、新型コロナ流行のための自粛後、新しい形の催しのための話し合いと準備を重ね、やっと梅若会が動き出しました。その最初を切りまして10月18日㈰開催の梅若会トライアル公演の第一部「梅若女流の会」にて舞台を […]
どうしたら謡の声に?
謡を稽古し始め、「橋弁慶」や「土蜘」など知っている話も多く、戦う場面も多かったので、ただ目一杯大きな声で謡っていました。「羽衣」や「紅葉狩」など弱吟の節が少しわかってくると面白くなり、つい何かしながら謡ったりすることもあ […]
ついに謡へ
囃子の面白さに惹かれてだんだん能の世界に入り込んだ私は、最初の2年くらいで小鼓・仕舞・笛を習い始めました。やはり家が稽古場になっていたので始めた仕舞は、先生が早くから修羅物のような動きのある物をさせてくださったので、すぐ […]
怖い物知らず
囃子の稽古に夢中になり始めていた頃、私は自分がお習いしている先生や憧れている先生のこと以外は能のことをほとんど知りませんでした。自分の稽古している梅若が観世流の一派だということもあまりよくわかっていませんでしたし、まして […]