4月29日に30周年記念の大きな会を催して、どうにか無事に終わり、ホッとしたと同時に力が抜け、先のことを考えられずにいました。連休明けに何人かの人から
「今年は楠森堂の会はいつですか?」
とお尋ねを受け、いつもは春には日にちを決めて、この時期は番組もある程度組んでいたことを思い出しました。
「一年お休みしようかな」と頭を過りましたが、あらためて少し考えてみました。
もう一年先になって地方で会を催すことは体力的に少し不安もありました。去年転んで腰を痛めたり、会が続くと膝に違和感が来たりしていたせいかもしれません。今年休むと、そのままできなくなってしまうかもしれないと思いました。
来年は父の33回忌、母の25回忌です。最後の会は追善にしようと前から考えていました。一年早めて追善の会ができたら…。
前に参加してくださった方たちに参加の有無を伺ったところ、ほとんどの方がいらしてくださるとのこと。
「よし!頑張ろう」
そこでお囃子や地謡の先生方のご都合をお問い合わせすると、忙しい先生方にも関わらず予定が合致。あっという間に会の日にちが決まってしまいました。
会を催すための期日を決めるのに、こんなにトントン拍子に行くことはまず無いのでびっくりしてしまいました。二日前までは何も考えていなかったのに、「頑張ろう!」と決めた途端に期日が決まってしまったのです。
もしかしたら、会を喜んでくれた両親の導きかもと思うほどでした。
11月28日(火)、楠森堂で両親の追善の会を催すことに決定しました。
これまで参加できなかった方たちも何人かいらしてくださいます。両親に賑やかな会で良い報告ができそうです。
いろいろ思い出をたぐりながら番組を作っていこうと思います。