大学での講義

「声の道場」の本を読んでくださった、ある大学の先生から、自分の授業の時間を使って、「声と姿勢の関係、息遣いの種類、能の発声のことなど自由に話して、それを学生に体感させてもらいたい」というような趣旨のご依頼を受けていて、先日講義と実践をさせていただきました。

いつもの如く話すことは決めず、これまでのワークショップや大人数の講演の体験からなんとなくイメージだけ持って伺いました。あまり細かく話すことを決めていると、かえってうまくいかないのです。
そのときの参加者の顔を見ながら、話すことも体験も変えていったほうが、私も聞いてる人も面白くなってくることを経験しているからです。

60人ほどの学生さん達の様子、始めは「何が始まるんだろう?」という表情が多かったり、眠そうだったりだったのですが、腰掛けるための良い姿勢や、腰から動く動作、声を体に響かす体験をしてもらっているうちに、だんだん興味深そうな顔になってくるのを感じるのは、いつもながら楽しい時間です。
一緒に聴いてくださっていた先生のフォローもいただいて、1時間半どうにか体験授業を終えました。
教室の広さや、話を聞く姿勢の取りやすい木の椅子など、とてもいい準備をしてくださっていて、気持ちよくお話や実践が進められました。

終わってから、研究室での先生や手伝ってくださった助手の方とのお話も弾み、気がつくと授業と同じくらいの時間が過ぎていました。

少しでも参加してくださった皆さんの、今後に役立つことがあれば嬉しい限りです。
感想文も集めて送ってくださるとのこと、とても楽しみです。

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