「こころみの会」終わりました

企画から10ヶ月あまり、年明けに腰を痛めて治療とリハビリで稽古ができない時期も含み、ズーッと頭から離れなかった「こころみの会」を遂に無事に開催することができました。

三番舞囃子を舞うという高いハードルを自分に課してしまったため、舞える状態になっても稽古で腰の痛みがぶり返すのではないか、ずっと不安でした。そのため稽古をするときは一番ずつにして三曲を交互に舞うことにしていました。
少し体力が戻ったと感じた夏頃から二番続けて舞ったりもしていましたが、三番続けて舞ったのは10月に入っての申し合わせの時が初めてでした。どうにか舞えたことで気持ちも落ち着き、その後何度か間を休みながら三番舞う稽古をしました。
体力的には安心できたところで会を迎えることができ、まずは幸せでした。あとは囃子や地謡にどう乗れるか、それぞれの曲を表現できるか…。
「今の自分にできるだけしかできない」
と腹をくくり当日を迎えたのでした。

お客様もたくさん来てくださいました。楽屋もとても応援してくださる雰囲気で、ミスはところどころありましたが、精一杯舞うことができました。
終了後お客様に挨拶に出て、とても楽しんでくださったような雰囲気を感じました。「能の無い会も企画次第でとても面白いですね」と言ってくださる方も…。
楽屋でご挨拶したある先生も「面白かったよ」と企画を褒めてくださいました。
私が目指していたのは、自分が精一杯勤めた上で、すべての演者も観客も楽しめる会です。それがどうにかできたのではないか…と自負しています。

応援してくださった皆様、ご指導いただきつつ温かく協力してくださった先生方、そして裏方として私を支えてくださった皆様に、感謝、感謝です。
ありがとうございました。

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