仕舞「田村キリ」を舞います

来週の梅若会定式能で仕舞「田村キリ」を舞わせていただきます。
能「田村」は勝ち戦を扱った勝修羅と云われる能です。殆どの修羅能が滅びゆく平家の公達がシテである(負修羅)のに対し、勝戦の「八島」「箙」の源氏の武者がシテの二番とこの征夷大将軍、坂上田村麻呂がシテの「田村」を合わせ三番のみが勝修羅と云われます。
能では、前場で田村麻呂が清水寺を建立するに至った謂れを花守の少年(前シテ)が語り、後場では征夷大将軍として田村麻呂が東夷を退治した様子が現されます。
今回舞わせていただくのは、キリの戦いの場面です。若い頃にはよく舞いましたが、舞台で舞うのは随分久しぶりになります。勝修羅の中でも一番勇壮なものですから、弱くならないようしっかり舞いたいと思っています。多分こういう曲は舞納めかなと…。

能は「源氏供養」と「邯鄲」です。間際になりましたが観にいらしてくださる方がありましたら、受付にチケットをご用意いたしますので「緑桜会・声の道場」お問い合わせからご連絡ください。

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