11月20日(日)の梅若素謡会で、「笠ノ段」を謡わせていただきます。梅若会で独吟をさせていただくのは、能楽師になって初めてのような気がします。「笠ノ段」は能「蘆刈」の中の、よく知られた謡いどころ舞いどころで、私もとても好 […]
「こころみの会」終わりました
企画から10ヶ月あまり、年明けに腰を痛めて治療とリハビリで稽古ができない時期も含み、ズーッと頭から離れなかった「こころみの会」を遂に無事に開催することができました。 三番舞囃子を舞うという高いハードルを自分に課してしまっ […]
高砂 八段之舞
「こころみの会」で最初に舞う舞囃子は「高砂」です。「八段之舞」という小書きが付いています。能で舞ったことはありませんが、舞囃子では普通の「高砂」は囃子会で何度か舞わせていただきました。「八段之舞」という小書きは、太鼓や笛 […]
「井筒」をもう一度
私が「井筒」の能を舞ったのは46歳になった秋でした。梅若会に所属して4回目の演能でした。私にはまだ身に余る大曲をさせていただくことになり必死で稽古していた8月、番組も出来てチケットも売り出された時期のことです。それまで経 […]
心に残る名言集
時々娘たちのインスタグラムを見るのですが、どこから見つけるのか「心に残る言葉」を載せているときがあります。今回の言葉は私も常々思っていることなので、嬉しくなりました。 「できない理由を忙しさのせいにしたとき心が亡くなる」 […]
仕舞「錦木」を舞う
10月16日(日)の梅若定式能で仕舞「錦木」を舞わせていただきます。「錦木」は男の恋の執心を描いた能です。その昔、東北のある地方に、想う女の家の前に色鮮やかに飾った木(錦木)を置いておき、それを女が内に入れたら男の想いが […]
女子高生の祝言小謡
「創立50周年記念式典で生徒に“祝言の小謡”を謡わせたい」22、3年前だったでしょうか、私の卒業した女子高の校長先生からこういう依頼を受けました。その少し前にその高校の同窓会で催している、卒業生による卒業生のための講座で […]
女性が舞う老女物
能の秘曲として「三老女」と言われる曲があります。流儀によって曲が違うものもありますが、観世流では「檜垣」「姨捨」「関寺小町」の三曲を言います。その他にも「関寺小町」に「鸚鵡小町」「卒都婆小町」を加えた三曲も年老いた小町を […]
見んこと清し
先日、出かける間際に小さなものを取り落とし、見つからないのでどこかの隙間に入ったかなと、いつもはほとんど動かさない重い棚を少し手前に引き出しました。すごい埃やゴミ、そうなっていることは分かってはいましたが……見ると掃除が […]
素謡稽古会
緑桜会では10年ほど前から毎年8月の半ばに素謡だけの稽古会をしています。普通の会のときは、仕舞を舞う方も多く、出演の方が多いと時間が足りないのもあって、なかなか素謡を一番しっかり謡うことができません。どうしても役の謡を中 […]