父が仕舞をいつ稽古し始めたのかよく覚えていませんが、父の舞台を観るようになったのは、私が大学を卒業してからなので、父はもう60代半ばになっていました。娘の目から見てもなかなか風格があって、素人としては上手だったのではない […]
山姥を舞う
12月12日(日)の「女流能に親しむ会」で、舞囃子「山姥」を舞わせていただきます。ブログでの「歳をとらないとわからないこと」の中で、20代で「山姥」を舞って、当時の師匠に「これ以上どっしり舞うには体重を増やす以外ないのか […]
入れ歯の歴史
だいぶ前にテレビで、昔の街道をめぐり歴史的なお宝を探す、という番組を見るともなく見ていたときのことです。白い綿にくるまれた小さなお宝が…。なんだろうと思って見ていると、江戸時代の木で作られた入れ歯でした。そんな時代から入 […]
女流能に親しむ会
「ARTS for the future」という、コロナ禍を乗り越える為の芸術活動を支援する、文化庁の事業があります。能を舞う機会がとても少なくなり、このチャンスにかけたいと若い仲間が申請を思い立ちましたので応援するつも […]
野守を舞う
11月21日(日)の梅若会別会で、仕舞「野守」を舞わせていただくことになりました。野を守る鬼神の持つ「野守の鏡」。それは人の心の内をも見通すもの。その鏡を持ち現れた鬼神は東西南北四方八方、また天上地下をも残りなく鏡に映し […]
マスクが馴染む国
日本国内の9月から10月にかけてのコロナ患者の激減が世界を驚かせています。イギリスやロシア、アメリカでは一度下がりましたがまた増加しています。原因はいろいろあるのかもしれませんが、ニュースの映像を見ていると、また増加しだ […]
アポロニア21の11月号
先月取材して頂いた日本歯科新聞社発行の雑誌アポロニア21の11月号が発売されました。歯医者さんに向けた雑誌で医学にも科学にも疎い私が、能からスタートした「声の道場」「能エクササイズ」で考えてきた持論を述べさせていただいて […]
舞台での「型」と「作法」
三十年程前、私が玄人になって舞台に出始めた頃のことです。私が仕舞に出演するからと初めて能を観に来てくださった方の感想の第一声は「袴を直す人、格好いいね!」でした。その後一応褒めてくれたりしましたが、私には最初の言葉が一番 […]
遊びながら息を遣う
コロナの感染を防ぐ為に「大きい声を出さないように」「歌は心のなかで歌って」などと言われ続け、子供たちが精一杯声を出す機会が奪われ、その結果呼吸が弱くなって健康に良くないのではと危惧しています。それでなくても普段からいろん […]
うきはで追善の会を!
今年の秋も福岡県うきは市の私の実家、楠森堂で催しをすることは難しくなりました。 実家で200年以上続く茶園を受け継いでくれている甥が、心魂込めて作っている在来茶。それを古い蔵で熟成させ秋に「蔵出し茶」として封を開けるとき […]