私達が日常で鏡を使うときは、素の自分を何かしら装うときです。お化粧をしたり、着物を着たり、洋服が似合うか確かめたり、必ず目を使っています。身につける外的なものは鏡で見ることで安心できます。 他に装いと関係なく、姿勢を正し […]
重心移動の妙
報道ステーションで松坂大輔さんがWBC日本代表選手それぞれの分野でスペシャリストと言われる選手にインタビューする企画はとても興味深いものでした。能の動きとの関連性も感じた回もあり、盗塁する目に続き取り上げてみました。 〈 […]
盗塁する目
報道ステーションで、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表の選手たちの中から毎日一人ずつスゲストに迎え、松坂大輔さんがインタビューするという企画がなかなか面白く、なるべく見るようにしました。それぞれの分野で […]
正座と腰掛け
私は、会の皆さんの稽古を長い時間続けるときは、膝に負担が多くなるので、腰掛けて教えさせていただいています。能のときなど舞台での一二時間の正座は大丈夫なのですが、無理をして膝を痛めて舞台の仕事に支障があると困るので、普段は […]
違いが歴然
前に子供たちに本物の能狂言を見せるための巡回公演の一環で「小学生の謡体験」を受け持たせていただいたことを書きましたが、今度は中学生相手に謡体験をしてもらう機会をいただきました。能の前に限られた時間の中で10分ほど、人数は […]
小学生の謡体験
先日、地方の小学校で能を体験してもらう催しに参加させていただきました。短い狂言と能の一部分を鑑賞してもらうのですが、その解説と囃子のデモンストレーションの進行、子どもたちの謡の体験を受け持たせていただきました。一年生から […]
素謡稽古会
緑桜会では10年ほど前から毎年8月の半ばに素謡だけの稽古会をしています。普通の会のときは、仕舞を舞う方も多く、出演の方が多いと時間が足りないのもあって、なかなか素謡を一番しっかり謡うことができません。どうしても役の謡を中 […]
日本の声とモンゴルの声
お弟子さんからお知らせをいただき、1996年に放送された「松任谷由実 モンゴルをゆく 〜神秘の声ホーミーの旅〜」という番組の再放送を観ました。 民族音楽の歌声には、人間に聞こえないα波が出ているものが多く、それが聞いてい […]
歌は語れ セリフは歌え
森繁久彌さんの言葉です。「歌は語れ」とは「メロディにとらわれすぎて言葉が疎かにならないように」「歌うときほど言葉を大切に」ということだと思います。「セリフは歌え」というのは「言葉が棒読みにならないようにリズムよく抑揚に気 […]
口一文字 声は腹から
昭和53年に発行された別冊太陽で能が特集されました。私が30歳の頃です。本当に能が凝縮されたような分厚い雑誌でした。わからないことが多い中にも興味深く、何度も読み返しました。最近、久しぶりに引っ張り出して目を通していたら […]