10月16日(日)の梅若定式能で仕舞「錦木」を舞わせていただきます。「錦木」は男の恋の執心を描いた能です。その昔、東北のある地方に、想う女の家の前に色鮮やかに飾った木(錦木)を置いておき、それを女が内に入れたら男の想いが […]
女子高生の祝言小謡
「創立50周年記念式典で生徒に“祝言の小謡”を謡わせたい」22、3年前だったでしょうか、私の卒業した女子高の校長先生からこういう依頼を受けました。その少し前にその高校の同窓会で催している、卒業生による卒業生のための講座で […]
女性が舞う老女物
能の秘曲として「三老女」と言われる曲があります。流儀によって曲が違うものもありますが、観世流では「檜垣」「姨捨」「関寺小町」の三曲を言います。その他にも「関寺小町」に「鸚鵡小町」「卒都婆小町」を加えた三曲も年老いた小町を […]
見んこと清し
先日、出かける間際に小さなものを取り落とし、見つからないのでどこかの隙間に入ったかなと、いつもはほとんど動かさない重い棚を少し手前に引き出しました。すごい埃やゴミ、そうなっていることは分かってはいましたが……見ると掃除が […]
21世紀の実学
10回目の「こころみの会」の企画をしたときに東京新聞から取材を受けました。「こころみの会」の話の流れで、能を始めたのは大学を卒業してからで、慶應義塾大学時代にはボウリング部に所属していた、という話をしていたらそのことも記 […]
舞囃子を楽しむ
本年10月22日(土)、梅若能楽学院会館にて十年ぶりの「こころみの会」を催すことにいたしました。今回は私が無謀にも三番舞囃子を舞わせていただくのですが、その他にも間で仕舞や連吟、語り、一調も楽しんでいただき、そこから「五 […]
師の求めたるところを求めよ
能楽師になって七、八年経った頃、ある会にお手伝いに伺い、山本東次郎先生の講演を聴かせていただく機会がありました。その時に心に響いた言葉があります。その後の私の能楽師人生の指標となりました。 当時、憧れの師匠の元で玄人とし […]
違和感なく歩ける!
「今回は長かったねー。やっとトンネル抜けたね。もう通わなくても大丈夫。様子を見て何かあったらいらっしゃい」先日鍼の治療に行ったとき、先生がおっしゃいました。お正月の転倒事故以来これまで、治ったかなと思っても、重いものを持 […]
下手は上手の手本?
「上手は下手の手本」というのは当たり前のようですが、「下手は上手の手本」というと、「どういうこと?」と思いませんか。この二つの言葉も世阿弥の「風姿花伝」で見つけました。まずはびっくりしたのがその考え方です。普通は上手な人 […]
時分の花
世阿弥は「風姿花伝」の中で、一生を通じての稽古のあり方を述べています。6、7歳の頃は自然に動き回るところに風情があるのだから、なるべく心のままにさせなさい、と述べています。良いとか悪いとか教えて厳しくすると小さくまとまっ […]