ずいぶん前、私がまだ小学生の頃のことです。とてもお元気で「医者にはかかったことがない」と言われていた方が急に亡くなられたとき、両親の話していたことがが耳に残りました。 あまりにお元気で体に自信があって、知らず知らずに無理 […]
繋の会
この秋、舞囃子を中心に素謡や一調などを楽しんでいただく会「繋の会」を、催させていただきます。舞囃子、素謡、一調を解説で能と繋ぎ、より能に興味を持っていただけるような会にしたいと思っております。 私は二十代半ばで福岡の鷹尾 […]
和の体を繋ぐ
私は能楽師として謡や仕舞をお教えするのと並行して、「声の道場」や「能エクササイズ」で能の発声や動きを基本にした「和の体の使いかた」をお教えしています。能の力を伝えたい広めたいと始めた「声の道場」「能エクササイズ」でしたが […]
椅子と姿勢
私は「声の道場」を開いている関係で、時々ワークショップや講演を依頼していただくことがあります。その際、現地に行って一番先にする事があります。それは会場や教室の椅子を調べることです。いわゆる座り心地のいい椅子は話を聞いてい […]
「気づき」の循環
「苦しみを楽しむ」という題で前にブログに上げましたが、その感覚がもともと自分の中に自然に存在していて、それがこれまでの私の原動力になっていたことに気づきました。 これまでのブログにも 「あるべきやうは」「危機を節目に」「 […]
息を詰める
一月ほど前、たまたまテレビをつけたら、一分間のパフォーマンスを競うというテレビ番組がありました。途中からではありましたが面白そうだったので観てみました。人数は1〜3人でいろんなグループが出場していました。ダンスあり、影絵 […]
形と心
稽古場の物入れを整理していたら11年前の新聞の切り抜きが出てきました。「芸の脇道」というエッセイで、「形と心を結ぶ輝きの能舞台」という副題。大槻文藏先生や梅若玄祥先生への取材、観能を通じての文章でした。当時も惹かれたので […]
苦しみを楽しむ
久しぶりの休みに、いただいた一冊の本を読みました。私には少し難しい本だったのですが、感覚的にとても興味深かったので、飛び飛びながら読み進めて行く中、文章の中から私の目に飛び込んでくるような文に出会いました。 「苦しみを含 […]
紐を結ぶ
私たち能楽師には、「紐を結ぶ」という仕事が多くあります。昔は日常の中に当たり前にあった「紐を結ぶ」という仕草が、現代ではとても少なくなっています。着物を着なくなった、荷造りも紐で縛ることはあまりしない、靴の紐もマジックテ […]
イロハ再び
長くお休みしていらしたお弟子さんが、お稽古を再開されました。お声が良すぎてどうしても体に響くよりは表に声が出てしまっていたので、構えを顎が出ないように気をつけて、大きな声でなくてもいいから、お腹からの声が体に響くようにと […]