緑桜会の稽古会を毎年4月に催させていただいている山本東次郎家の能舞台(杉並能楽堂)は、自然光の中で昔ながらの能の雰囲気を味合わせていただける、私にとって特別の場所です。今年はコロナの蔓延で緊急事態宣言と重なり、泣く泣く会 […]
想像力は歳をとらない
先日、事務仕事をしながら、なんとなく主人が見ていたテレビ番組を聞いていました。私の耳にスッと入ってた「想像力は年をとらない」という言葉に気を惹かれ、思わず画面を見てしまいました。番組はウォルト・ディズニーの特集だったので […]
豊年に増さず 凶年に減ぜず
福岡県うきは市にある私の実家には、昔から伝わる行事が数多くあります。現在も兄と甥が苦労しつつ、家を守ると共に継承してくれているのですが、行事を続けるにあたっての家訓があります。 「豊年に増さず 凶年に減ぜず」 というもの […]
朝陽と夕陽
明けましておめでとうございます。 想像もしていなかった年になってしまった2020年も終わり、いつものように新年を迎えました。それぞれの思いを胸に、初日の出に手を合わせられた方も多いと思います。新しい年明けが良い方向に向か […]
「いい声」の落とし穴
「歳をとらないとわからないこと」の回で、舞において「動けるということが邪魔をしていた」と書いたのですが、謡についても同じ事が言えると思います。「いい声が邪魔をする」ということもあるようです。 「いい声だ」と褒められ期待さ […]
歳をとらないとわからないこと
20代後半で「山姥」の舞囃子をさせていただいたことがあります。最後のお稽古の時に先生が「これ以上どっしりするには体重を増やすしかないのかなぁ」と冗談のようにおっしゃいました。修羅物や龍神の仕舞ではそう言われたことは無かっ […]
来年の梅若会
2020年も残すところあと僅かになってまいりました。オリンピックの年と待ち望まれていた年は、新型コロナウィルスの蔓延で、思いも及ばない大変な年となりました。できなくなったこともありましたが、そのために見つけたこと、始めた […]
片足立ちの効用
「すり足とずり足」の回で述べましたが、「能は重心の移動の芸術」と言われるように、能楽師には安定した構えで重心を移動する「すり足」での運びが不可欠です。能はその動きと深い息遣いの謡で舞台が作り出されて行きます。そのため常日 […]
能エクササイズ
私は今から14年前に、和の発声を体験していただくために、謡の稽古とは別に「声の道場」を始めました。そして2年前、今度は健康のために仕舞の稽古とは別に、能の体の使い方を体験していただく「能エクササイズ」を始めました。 能が […]
楠森堂
毎年この時期は、福岡県うきは市にある、私の実家「楠森堂」で緑桜会の催しをするための準備に忙しくしていました。今年はコロナが収まらないこともあり、残念ながら中止に・・・。なんだか忘れ物をしたような気分です。 私の先祖は古く […]